ベルセルク22巻のあらすじと感想
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ほころぶ世界
○あらすじ
森の中にいた少年は、妖精を見たり、木々が笑ったりするのを耳にする。そして、翼を生やした怪物が空を飛ぶのを目撃する。
○感想
千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇、聖魔戦記の章が始まりました。グリフィスの受肉によって、世界が変わり始めたようです。
剣の丘の再会
リッケルトは、グリフィスとの再会を心から喜んでいた。ジュドー、コルカス、ピピン達。みんな誰も帰って来なかったのですべてが終わったと思っていたのに、グリフィスが帰ってきてくれたと。
リッケルトは怖くてあの日、つまり蝕の日に何があったかガッツに聞けなかったんですね。ガッツもリッケルトは真実を知らないほうがよいと思ったのかも知れません。あまりに残酷な真実ですから。
獣剣士対黒い剣士
ゾッドと切り結ぶガッツ。ゾッドはガッツが蝕を生き延びたことを嬉しく思っていた。
ガッツが片手で体を支えて後ろに飛び退る動きがすごいです。まさに超人的です。
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不変
ゾッドはガッツの剣技を讃えながら、使徒の姿に変身した。それを見たリッケルトは、なぜ不死のゾッドがグリフィスとともにいるのか疑問に思う。
リッケルトも、ガッツがグリフィスに強い憎悪を抱いていること、ゾッドがグリフィスに付き従っていることから、グリフィスが以前の彼と違うことを感じたはずです。
戦記の序章
グリフィスはリッケルトに、真実を知ってオレを憎むならそれでいい、だがそれでも夢の続きを追えるというなら、拒む理由はないと語りかける。
リッケルトは真実って何さ、と問いかけるのだった。
あれだけ仲間を慕っていたリッケルトがグリフィスを許すはずがありません。本当に今のグリフィスの言葉ひとつひとつに、もはや彼は人間でなくなってしまったのだと感じます。
クシャーン猛襲
一晩泊まっていけばというリッケルトだが、迷惑はかけられないと、ガッツはキャスカを連れて旅立った。
ミッドランド西部のシェトでは、クシャーンの猛攻を受けていた。
シェトに登場する攻城櫓(やぐら)、全面が補強してあって頑丈なつくりです。
鬨の風
シラットたちの前を通り抜けたグリフィスは、いともたやすく敵将を刺し殺す。クシャーン兵は大量の矢を浴びせるが、すべて地面に落ちてしまった。
ゴッド・ハンドですから当然ですが、強い…。シラットたちが鷹を捕まえるなど、とうてい不可能です。
鬨の風2
ターパサたちはグリフィスに襲いかかるが、何者かに撃ち落とされる。現れたのは奇妙な仮面をつけた者。バーキラカの追放者、ラクシャス(夜魔)だった。
また謎のキャラクターが登場しました。グリフィスに従っているわけですから、奴も使徒でしょう。
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雪と炎と
廃墟のようなところで火を焚き暖を取るファルネーゼ。セルピコはしかし火から離れている。ファルネーゼは体を温めよと促すが、セルピコは昔のことを思い出していた。
気になっていたファルネーゼとセルピコの関係、そして彼らの過去が明らかになります。ああいう生い立ちでは、それぞれああいう人格になるだろうという説得力のある設定です。
雪と炎と 後編
ファルネーゼは美しい娘に成長したが、言い寄る男たちを相手にしない。そして、セルピコを愚弄する者には、決闘を宣言するのだった。といっても戦うのはセルピコだが。
とても恐ろしいです、ファルネーちゃん…。静かなストーリーですが、人間の心理に潜む闇を見せつけられる物語です。耽美的(たんびてき)でもあります。
でもファルネーゼはかわいそうです。彼女が温もりのある家庭に育っていたらもっと違う人物になっていたでしょう。
22巻のネタバレ有りレビュー
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2012年5月21日 | カテゴリー : 1-30巻のあらすじと感想