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ベルセルク3巻のネタバレ有りあらすじ・感想

ベルセルク3巻のネタバレ有りあらすじ・感想

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パックの名言「あんたは人間であることをやめたんだ。あんたこそ儚い(はかない)人間じゃないか!」。これは考えてみると深いテーマですね。

小さな力しか持たない人間で在り続けるか、それとも伯爵のように力を求めて人間以外の存在になるか。

そこへテレジアが入ってきて、なめくじのような化け物になってしまった父と対面します。おびえるテレジア。そりゃそうです、あの姿では。

パックを睨みつける伯爵の姿が非常に恐ろしいです。そこへガッツのボウガンが。伯爵に突き刺さります。

テレジアを人質にとられた伯爵。その隙にガッツは伯爵に左腕の大砲を打ち込みます。そして、落ちた大剣を口でくわえて敵を斬るという荒業が炸裂!

ガッツの顎の力も人並外れています。ついに伯爵も頭部だけになりますが、執拗に攻撃を加えるガッツ。うわあ。

死にたくないと強く願う伯爵。彼のベヘリットは、鼻や目などの位置が揃い、血の涙を流します。何回見ても怖い光景です。

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ゴッドハンドたち

グリフィスと呼ばれた男に、伯爵はガッツへの恨みを晴らして下さいと頼みます。しかし、それはできぬ、と天使長ボイドが答えます。巨大な脳、拷問を受けたような醜い顔。恐ろしい姿です。

天使長ということは、ボイドという者がゴッド・ハンドの中でも一番偉いようです。しかし、どう見ても「天使」というよりは悪魔です。

伯爵の一番の欲望は死の恐怖から逃れて生き延びること。黒い剣士への復讐ではないというのです。

グリフィスの言葉から、使徒がゴッド・ハンドの手下であること、使徒がどれだけ殺されても自分たちにはかほどのこともないということがわかります。使徒である伯爵の強さを見ても、ゴッド・ハンドがいかに恐るべき存在かがわかります。

グリフィスの名言「黒い剣士だと…?取るに足らない存在だ」。この頃のグリフィス(フェムト)はかなりがっしりしたマッチョな体格です。

その言葉に怒ったガッツは、剣を持って立ち上がります。その様子をなかば嘲りながら見つめるゴッド・ハンドたち。グリフィスがガッツに烙印を刻んだ張本人であることが明らかに。

ガッツの名言「てめえはそこで人間以上ってやつを気取ってられるんだ!グリフィス!」。確かにどう見てもゴッド・ハンドはガッツを見下していますし、それだけ超常の存在のようです。


ゴッド・ハンドの力

グリフィスに剣を振り下ろしたガッツですが、グリフィスは念力のような力でしょうか、いともたやすくガッツを吹き飛ばします。こんなヤツはどうやったら勝てるんでしょうか。

ガッツは倒れます。天使長ボイドは、これより降魔の儀を執り行うと宣言し、伯爵に生贄を捧げるように言います。ガッツもグリフィスによってこの生贄にされたようですね。

ゴッドハンドの女・スランの名ゼリフ「降魔の儀での生贄とは単なる血や肉の塊ではないの。あなたにとって大切な者、あなたの心の一部…。あなた自身の一部とも言える者でなければならないのよ」

ちなみに私はスランの大ファンです。スランと一緒になれるのなら捧げられても…いやそれはさすがに嫌ですけど(笑)。

他のゴッドハンドのセリフによって、一度捧げられた者は再び捧げられないことがわかります。

また、あの坊や(ガッツ)が一族になったなら素敵ねというスランに対し、因果律に選ばれていないガッツはなれないと他のゴッドハンドが答えます。

因果律ということは、それを支配する神のようなものが存在するということでしょう。

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心の亀裂に魔が流れこむ

自分にとってとても大切な者をあえて捧げることで、人間性を断ち切り、心に生じた亀裂に魔が流れこむのです。恐ろしいことですが、これは私達の世界でも同じ事ですね。

パックが伯爵に言ったように、良心を捨てて悪魔のような人間に身を落とせば、確かに生きるのは楽でしょう。しかしそれが良いことなのか?

テレジアを生贄にはできないと答える伯爵。ゴッド・ハンドの一人(ユービック)が7年前の真相を映し出します。ユービックの名ゼリフ「今よりずいぶんスマートだがな」。

邪教徒討伐に疲れて城へと戻った伯爵。彼の前で繰り広げられていたのは、怪しげな邪教徒の宴でした。山羊の頭をかぶった邪教の神にからみついていたのは、愛する妻だったのです。

怒り狂った伯爵は、妻以外のすべての者を殺します。しかし、妻は愛する私を殺せない、という勝ち誇った笑顔で腕を広げたのです。

自分を裏切ったその笑顔に絶望した伯爵は、4人のゴッドハンドを呼び出します。そう、この頃はフェムト(グリフィス)はまだゴッドハンドではなかったからです。

ボイドの問いかけに、伯爵は答えました。妻を生贄に捧げる、と。そして使徒と化し、自ら愛するものにさばきを下した伯爵。

この一連のできごとを見せられたテレジアは驚愕します。かわいそうに。ガッツは、密かにパックに、右腕だけでいいから治せといいます。


グリフィスとガッツ

金髪の男こそ、グリフィスでした。彼の名言「この世には、人の定めた身分や階級とは関係なく世界を動かす鍵として生まれついた人間がいる。それこそが宇宙の黄金律が定めた真実の特権階級…神の権力を持ちえた者だ!」。

確かに、もし神なるなるものが存在するのであれば、それに愛された者はまさに高位の存在となるでしょう。

ですが、グリフィスはその前にこうも言っています。「無慈悲な神のために殉教か…ご苦労なことだ」と。確かにここに転がっている多くの兵士は、神のために戦ったのに死んでしまったわけです。

超常の力を持つゴッドハンドや使徒は、そういう神でない、彼らの神に助けられているということになりそうです。

そして、自分が何のために生まれ、何ができ、何をするべく定められているのかを知りたいというグリフィス。彼は自分に絶対の自信を持ち、また深い思索の持ち主であるようです。

しかし、これを見る限り、彼は「魔」とは無縁にも思えるのですが…。

舞台は異次元空間に戻ります。ここで死んでも伯爵は黄泉で静かに眠ることはできない、とスラン。フェムト(グリフィス)は地獄を伯爵に見せます。それは巨大な渦でした。恐ろしい。


魔に関わった者

魔に関わった者は、死んでもあの地獄に引きずり込まれ、個を失って、未来永劫闇の思念のるつぼをさまようのです。これはまさに地獄ですね。

私も、人間がもし永久に死ななかったら、それこそ地獄だと思っています。伯爵の場合、悪意の塊である地獄の中で永久に存在し続けるのですから、これほど恐ろしいこともないと思います。

死ぬのはいやだ、あの地獄に落ちたくないと考える伯爵ですが、瞳に写ったのは愛娘の涙。そして愛する妻と、娘と自分の楽しげな姿でした。泣けます。

伯爵は、生贄を捧げませんでした。地獄から亡者の群れがこちらに向かってきます。その中には、あのバルガスもいました。

ちなみに魔に関わるということは、ベヘリットを使ってゴッド・ハンドや使徒に転生するか、自分が生贄として捧げられるということです。前者がグリフィス、後者がガッツです。

バルガスはその意味では魔に関わったわけではありません。しかし、想像するに彼は、伯爵への復讐を強く願っていたので、自ら地獄に落ちたのかもしれません。

バルガスたちに引きずられ、テレジアの名前を叫びながら、伯爵は地獄へと堕ちました。


外に出たテレジア

ガッツも亡者にひきずられそうになります。彼は大砲に弾を込め、グリフィスに向けて発射します。その時のグリフィスの目が恐ろしいです。確かにあれは人間の目ではありません。

バリアのように大砲を跳ね返すグリフィス。ガッツは地面に落ち、ゴッドハンドたちは姿を消しました。

元の世界に戻ったガッツたち。こんなのはいや、と叫ぶテレジア。気持ちはよくわかりますが、ガッツは短刀を渡して死ねばと言い渡します。

これにはパックも怒ります。テレジアの座っていた場所が崩れ、彼女はガッツの剣にしがみつきます。なんとか救い上げますが、このシーンは彼女の生きる意思を象徴しているように思えます。

短刀を向け、すべてガッツのせいだ、いつか殺してやるというテレジア。ガッツが悪いわけではないことをパックはよく知っているだけに、複雑です。

しかしガッツは、その目なら死ぬ気はなさそうだな、と言って、立ち去るのです。ただ、パックは彼が涙を浮かべて悲しげだったのを見逃しませんでした。


ガッツの涙の理由

冷酷だと思っていたガッツが、涙を見せました。その理由を考えると、彼は心の底は冷酷ではないからだと思います。

彼は、テレジアに恨まれる筋合いはありません。すべて彼女の父と母の選んだことだからです。しかし、それでもテレジアが自分を恨むことで、彼女の生きる力になればそれでいい、と思ったのではないでしょうか。

ガッツだって、自分のために出会う人(テレジアやコレットなど)が不幸になることは実は望んでいないはずです。今後のストーリーを読めば分かる通り、ガッツは素直でいい奴です。

ところが、不幸なことに魔と関わることになってしまい、復讐の人生を続けます。「なんでこんなことになってしまったのか」という怒りが、彼を冷酷にしたのだと思います。

それでも心の底には優しさがあるからこそ、テレジアが自分を恨んでもあえてよしとしたのでしょう。そしてその悲しさに涙したのだと思います。


ガッツの生い立ち

ガンビーノは、生まれが不吉だとして、ガッツを快く思ってはいませんでした。6歳にして戦場に行ったガッツは、ガンビーノに厳しくしつけられます。

食い扶持を自分で稼がせようと、剣を教えるガンビーノ。ガッツは彼に傷を負わせ、怒りを買います。しかし、後で薬をガンビーノはくれました。いいとこあるじゃないですか。うれしそうなガッツの顔に私もうれしくなります。

初陣で、ガンビーノから少しのお金をもらったガッツ。しかし、彼の寝ているところにドノバンという男が入ってきます。


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