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ベルセルク37巻のネタバレ有りあらすじ・感想

ベルセルク37巻のネタバレ有りあらすじ・感想

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海神は砲弾でダメージを受けたので、海と雲を渦巻かせてシーホース号を飲み込もうとします。海だけならまだわかりますが雲まで動かすとは、さすが神の名前がついているだけあります。

海水を浴びるイシドロたち。そのせいでイシドロの髪型が変わっています。

人魚になったイスマは海の中を自由に泳ぎまわりますが、海神の触手に捕まりそうに。そんな彼女の手をとって助けてくれたのは、イスマの母でした。

一人ぼっちになってしまったイスマにとってこれはうれしかったでしょう。人魚は歌で海神にダメージを与えられるようです。

海神の体内にいるガッツは心臓の鼓動音による衝撃でかなり満身創痍です。周りの状況をシールケに聞くガッツ。

シールケはガッツが眼と耳の感覚を失っていると知り、ショックを受けます。うーんこれはつらい。

以前に髑髏の騎士が、狂戦士の鎧を着続けていると五感が失われて行くといっていました。髑髏の騎士自身もそうだったのでしょう。

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倒れるガッツ

雑魚を倒して、あとは海神の心臓をやっつけるだけですが、そこへ強烈な音が。ガッツはついに倒れこんでしまいます。

人間の心臓でもけっこう鼓動は大きいですから、あれだけでかい敵ですと音はすさまじいものでしょう。

ガッツは五感がやられ、手足の感覚さえない状態になっていました。そこへ聞こえてきたのは人魚たちの歌でした。

人魚たちの歌声が海神の鼓動とぶつかって、音を消してくれたのです。実際に音に音をぶつけて消すという技術があります。

シールケは鼓動が止んでいる今が好機です、と涙を流しながらガッツを励まします。彼女が泣いているのは、もちろん好意を寄せているガッツが感覚まで失ってしまったことを悲しんでいるからです。

それでもあえて強い言葉を言ってガッツを立ち上がらせようとしているわけですから、心中はとても苦しいでしょう。

ガッツはそれを聞き、自分の内に潜む狼に「さぼってんじゃねえぞ」と語りかけます。「苦痛(かんかく)をよこせ」というセリフが出てきますが、狂戦士の鎧を着けたガッツにとって、まさにすべての感覚は苦痛なのだと思います。

戦っている最中は痛覚が麻痺するようでしたが、視覚や聴覚がなくなってしまうというのはそれだけで苦痛ですよね。そして狂戦士モードが終われば、すさまじい苦痛が襲ってくるわけですし。

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戦いの終わり

再び狂戦士の鎧が働いて、ガッツは海神の心臓に斬りつけます。ロゼリックたちは、海神が潰れていく姿を見ます。

喜びに沸く船員たち。シールケは意識を取り戻しますが、ガッツさんが大変、とシールケはつぶやきます。

セルピコは海神の吐いた血ヘドの中にガッツがいるのでは、と言います。冷静な彼らしい言葉ですが、シールケの母は人の気配はないと語ります。

そして、急がないとこの近くにいる海竜たちが海神の腐肉を喰らいに来ると。海竜たちの姿がまた、グロテスクですね。使徒並みに。

グリフィスがガニシュカを倒して以来、海にまでこんな生物(というか魔物)が増えてしまったんですね。

ロゼリックは海神に接舷させ、中を探しますがガッツは見当たりません。



暗闇の中

海神の体内では暗闇の中、ガッツが意識を取り戻しています。でも彼の瞳は、まさに目が見えないようになってしまっています。

剣で海神を切り裂いて外に出ようとするガッツですが、大量の血が流れ込み、進めません。そこに現れたのが、子供の光体です。

もちろんキャスカの足元にいる例の男の子でしょう。はしゃぐようにガッツを導いていく光体。

お前は何なんだ、まるでじゃれつく子供(ガキ)のようだ、と光体に語りかけるガッツ。この言葉や、以前にガッツやキャスカにとてもなついていたことから、やはりこの男の子の正体はガッツとキャスカの子(=幼魔)だと思ったのですが。

光体がここ、と教えてくれたところを切り裂くと、海水が。外に通じるところまで連れて来てくれたのです。

そして、音を使ってガッツの位置を調べていた人魚たちが助けてくれました。ソナーとか魚群探知機の原理ですね。

書き忘れましたがロゼリックたちが海神の中はもうやばい、と外に出るとき、むんずと彼に掴まれるイシドロの顔がかわいいです。



ガッツを治す

イスマは母といるのが照れくさいので、今はイシドロたちといるほうが気楽だそうです。

シールケとファルネーゼ、イバレラとパックはガッツを治療しています。パックは干からびてミイラのようになっています。

しかしそのお陰でガッツは視力や聴力を取り戻しました。ファルネーゼも気(オド)を操って治療ができるようになったんですね。

そして自分にもできることがあった、と涙ぐむファルネーゼ。彼女はとても変わりましたね。騎士としてガッツを追っていたときとはすごい違いです。

ガッツはその頃からの付き合いですし、彼女の中身がからっぽであることも見抜いていましたから、より一層ファルネーゼの気持ちを理解しているようです。

以前にクリフォトでキャスカを守ってくれた彼女に「感謝してる」といったのも、今回「大したもんじゃねえか、ファルネーゼ」と言ったのも、そういう理由もあるのでしょう。

ただ、その様子を黙って見つめるセルピコがなにか不気味です。



少年の行方

キャスカが起き上がってきて何かを言いたそうです。それを心配して起き上がるガッツ。ファルネーゼは黙り込みますが、これはガッツに想いを寄せているのに、ガッツはキャスカのことしか見ていないことを再認識したからだと思います。

パックは、黒髪のぼうやがいなくなったからキャスカが騒いでいるのだといいます。またいなくなったんですね。

シールケは、あの子に初めて出会ったときも今回も、魔力が最も満ちる満月であったこと、そして彼のオドが人間とは少し違っていること、そして船の上から消えたことから、ある結論を導きます。

あの子は私達の様子を探りに来た妖精島の使者ではないかと。

そして、シールケは「妖精の中には時を超えた運命を読み解き、隠された秘密の道を使って空間を飛び越えることができる大きな力を持つ者達がいるそうです」と語ります。

もしかしたらあの子は”花吹雪く王”その方の化身した姿かもしれない、と。

今回も意外な展開に驚きました。ガッツたちになついていたことから、あの子は幼魔なのだとばっかり思っていましたから。



妖精王

しかしその後の展開を読んでも、あの子は花吹雪く王で間違いないですね。でもガッツたちになついたのは…怪しまれないように子供らしく振舞っていただけとか。

ガッツを何度か助けてくれたのは、子としてガッツを慕ったのではなく、魔と戦うガッツを助けてくれたのでしょうか。

そしてシールケが妖精の中には運命を読み解き、空間を飛び越える者がいる、と語っていますね。

まず、ゴッドハンドは神ではないので、何もかも見通せるわけではないようでした。蝕のときにスランが語っています。

一方、髑髏の騎士はガッツの生い立ちやある程度未来のことを知っているようです。魔女のフローラもガッツ達が訪れることを予知していました。

その点、時を超えた運命を読み解けるということは、すごい力の持ち主であるということがわかります。



妖精の考察

単行本に掲載されなかった83話の話になってしまいますが、深淵の神を造ったのは人間の心でした。

つまり、ゴッドハンドもまた、人間が作り出したといえます。一方、この世界には人間だけでなく、妖精(エルフやドワーフなど)、あるいは魔法の源泉となる精霊も存在しています。

すると、人間が作り出した魔によってこの世界が侵食されるのは、妖精や精霊にとってはまったく迷惑なことでしょう。

というわけで花吹雪く王は魔に対抗するために、ガッツたちを助けてくれるのではないか、と思います。

そうなると、絶対的に思えるゴッドハンドたちにガッツ達が対抗できるのかもしれません。

あと、空間を超越して移動できるという点は、髑髏の騎士が喚び水の剣を使って空間を切り裂いていたことを思い出しました。ただこれは彼が集めたベヘリットのおかげですが、それを剣にするというのは人間の技ではありません。



髑髏の騎士と妖精

それから、パックは髑髏の騎士に、妖精の雰囲気を感じ取っていましたよね。約千年前に、覇王ガイゼリックが賢者ボイドがゴッドハンドに転生したことで大切なものを奪われた。

そしてボイドを倒すことを誓ったガイゼリックが花吹雪く王の存在を知り、彼の力を借りて今のような人を越えた存在となったとすれば、髑髏の騎士が花吹雪く王のことを知っていたのも納得がいきます。

少なくとも花吹雪く王こそが、ガッツたちの運命を握っているのは間違いないです。いやースケリグ島が楽しみです。

ただ、フェムトも花吹雪く王などの存在は知っているはずです。彼は邪魔になる魔女・フローラを使徒に殺させようとしました。するとフェムトは花吹雪く王も倒そうとするでしょう。

うーん続きが気になりますなー。



キャスカの心

ベッドで傷を癒すガッツ。彼の手はぎこちなく動き、ある程度は回復したようです。しかしランプの明かりはほのかにしか見えず、視覚をかなり失ってしまっています。

ガッツは髑髏の騎士が、狂戦士の鎧を着ることで、光やぬくもりなどを失う、人として在り続けることを望むのならば鎧に宿るオドに油断しないことだ、と自分にいったことを思い出していました。

おそらく髑髏の騎士は、人として在り続けることはできなかったのでしょう。ベヘリットから剣を作り出したり、フローラが彼に語っていたことからもそれは伺えます。

しかし、ガッツは妖精島にたどり着ければ、旅が終わります。それまで持ちこたえれば、と鷹の団の頃のキャスカの姿を思い浮かべていました。

ただ、キャスカが心を取り戻すことが彼女自身の希望であるとは限らぬ、という髑髏の騎士の言葉も思い起こします。

ガッツの名台詞「…そうだ、受け止めきれないから壊れた。もし正気を取り戻したらそのときあいつは…」。

私はキャスカに元に戻ってもらいたいですが、あの蝕の記憶を取り戻したら、それは酷ですよね。



満月の空

そして、この旅が終わる時、オレは…と考えるガッツ。彼が思い浮かべていたのはグリフィスの姿でした。

普通に考えると、キャスカを元の心に戻してもらった後、ガッツは一人でグリフィスを倒しに行くのかな、と思います。

イシドロやシールケ達をゴッドハンドとの戦いに巻き込むのは、彼らを命の危機にさらすからです。

なにしろ彼らはもう二度と出会えないと思っていた仲間ですから。

でもさすがにガッツ一人ではグリフィスに勝てるわけもないですし…。

満月に枝がかかったように見えたガッツ。しかしこれは彼の目のせいではありませんでした。

大きな満月の前に、何か流れのようなものが。そしてその上に立っていたのは、あの月下の少年でした。

すごく神秘的な光景です。あの少年、今回は服を着ています。そして管の壁から中に入るようにして、少年は流れに乗って消え去りました。

これでシールケの言っていた、彼が花吹雪く王の化身というのがいよいよ確かだと思います。あの血管のようなものが、空間を越えて移動する異次元みたいなものでしょう。

しかしあんな方法で空間を移動できるとは驚きですね。それもあの血管のようなものはいろんな方向に伸びていますから、どこへでもいけるのでしょう。



少年時代

手枷をはめられて連行される人々。その中に少年時代のガッツの姿もありました。ただ彼の顔は、やはり最近のガッツに近いものになっています。

キャラの顔が変わるのは長期連載漫画の宿命ですが、この37巻のピンナップのガッツが一番、昔のガッツに近い気がします。

彼は傭兵として戦に負けて、人質になったわけです。その彼の体調を気遣ってくれる男もいます。

倒れてしまったガッツを鞭打とうとする雑兵。男はその鞭を身を呈して代わりに受けてくれます。おお、クソみたいな戦場にも善良な人がいましたね。

男の名言「けどなぁ…ぶっ殺しぶっ殺されるそんなど腐れな戦場だからこそ、何時か何処かでそいつらの…そいつらのためならって、ちったぁ命の張りがいのある戦友(なかま)に出会うこともあるかも知れねえ」。

実際、戦場で芽生えた友情というのはとても厚いものだそうです。命を賭ける場所だからでしょう。

この場面、空に白い鷹が飛んでいますが、もちろん今後のガッツとグリフィス、そして鷹の団の出会いを暗示しています。



グリフィスに出会う前

もうおわかりのように、このエピソードはガッツがガンビーノを不幸にも死なせたあと、一人で傭兵をしていたとき(グリフィスたちと出会う前)のものです。

男の話では、自分たちは普請中の城に行って、人夫として働かされるようです。驚くことに男は鍵を取り出し、ガッツの手枷の錠を外してくれます。

どこまでいい人なんでしょうか。自分の手枷は鍵が届かないから、ガッツだけ逃がしてくれるのです。

ガッツは借りは何時か返す、といって崖を駆け下ります。しかし、さすがダークなベルセルクの世界。男は指の関節が柔らかいのか外したのか、手枷から手を抜いてしまいます。

ガッツは男(マルティノ)の囮にさせられたんですね。いい人じゃなかったんですね。

ガッツは兵の矢に当たり、倒れます。気絶する前にガッツが見たのは、彼をおとりにして逃げ延びたマルティノの姿でした。

私はマルティノの行為にすごく腹が立ちましたが。



ガンビーノの記憶

ガッツはガンビーノのことを思い出します。戦場で全員に突撃させるガンビーノ。しかしガンビーノたちは外の兵やガッツに突撃させて、自分たちは残ったままです。

敵の矢を受けて死んでいく兵士たち。彼らはガンビーノに囮にされたのです。敵の伏兵の位置を探るために。

ガッツも矢を受けて倒れますが、命は取り留めました。

まさかまたガンビーノに会えるとは思いませんでした。

気づいた時、ガッツは牢屋の中で寝ていました。ガンビーノの夢を見ていたわけです。そこを通りかかったねずみを素早く捕まえて、食べてしまうガッツ。

牢屋の中には一輪の花が咲いていますが、その根本には何者かがいます。



子爵の息子

子爵は今度戦に行く息子に度胸をつけさせるために、ガッツと戦わせようというわけです。

もちろんガッツに勝たれては困るので、食事は与えないのですが。

子爵が出て行ったあと、草の根本にいたのは花の精でした。次第にガッツに親しみを持って話しかけてくる花の精。彼女の名前はチッチと言います。

チッチはガッツのケガを治すために、草の葉をむしって貼り付けてくれます。すると痛みが消え、暖かさを感じるのでした。

ガッツはチッチを仲間の草がある丘に連れて行くと約束します。喜ぶチッチは葉をもっとむしってガッツを治してくれますが。

チッチの姿を見ることができたのはガッツが初めてということで、これはガッツがパックの姿を見ることができたのと重なりますね。

翌日、ガッツは起こされて子爵の息子との死合をさせられることに。しかしガッツが見たのは、葉を失ってしおれてしまった草の姿でした。

ガッツは仕方なく、草を抜いて荷物に入れます。



死合

ガッツは息子の頭や足を攻撃しますが、息子はチューダー製のフルメイルを着ているため、まるで歯が立ちません。

そこで思い出したのがガンビーノに教わった、こういう敵への対処法。ガッツは敵の攻撃を受け流して、後ろに回って剣で息子をねじ伏せます。

こうして考えると、ガンビーノはひどい奴でしたが、ガッツの命の恩人とも言えるわけですね。

ガッツがもたもたしてる暇はねえ、と考えた時、やはり枯れかかっている草(なずな)を早く丘に持って行きたいという気持ちがあったようです。優しいんですよね。

ガッツは息子の目を攻撃し、人質にとることに成功します。さすが鍛え上げは違いますね、貴族のバカ息子とは。



風が吹いて

馬を用意させるガッツですが、敵兵がガッツを取り囲みます。そして弓兵もガッツの背中を狙います。

しかし、首に入れていたなずなが風に飛び、それをガッツが捕まえようとしたことで、矢がガッツでなく息子に当たります。ざまあみろですね。

これは偶然だったのか、それともチッチが助けてくれたのでしょうか。少なくとも、チッチが昨夜ガッツの傷を治していなかったら、ガッツは死んでいたことでしょう。

このエピソードは、ガッツが昔から妖精と縁があった、そして助けられてきたということも物語っています。

蝕の後、リッケルトがガッツとキャスカを治療した妖精の粉もパックのものでしたし、パックは何度もガッツのケガを治してきました。

髑髏の騎士がエルフと縁がある、と言っていましたが、ガッツもまた、密かにずっと花吹雪く王に助けられていたのかもしれません。



敵襲

息子が矢で射られた後、子爵たちは何者かの攻撃を受けます。私も何が起きたのかよくわかりませんでした。

ガッツの前に現れたのはなんとマルティノ。彼はこの城の場所を探るために、ガッツを囮にして逃げたわけです。

ただ、マルティノ達が攻めてきたのでガッツの命が助かったのも確かです。そうでなければ、人夫としてガッツは死んでいたでしょうから。

ただ、ガッツは飛んでしまったなずなを探しますが、なずなは馬に踏まれてしまっていました。たぶん踏まれなければチッチは生きていたと思うのですが…。

城を一人出たガッツは、約束通りに丘に行き、なずなを仲間のところに置いてやります。

ガッツの中で埋もれてしまった春先の日の記憶ですが、ガッツと妖精との初めての出会いを描いた印象的なエピソードでした。

この後ガッツはグリフィスたちと出会うわけですね。



連弩

幌馬車に乗っていたのは、リッケルトとエリカでした。リッケルトは大きな弓を積んでいますが、彼が作ったのでしょう。

ハンドルを回すと連射できる、強力な弩(いしゆみ)です。リッケルトが戦っている姿を見たのはこれが初めてかもしれません。

弩は次々とトロールを倒しますが、弦が切れてしまいます。そこでエリカが炸裂弾を大量にお見舞いしますが、後からも続々と敵が来ます。

しかしそこへ大量の矢が。一度に何本も矢を撃てるのは奴しかいません。使徒のアーヴァインです。

そして、鷹の団の騎士たちがトロールを成敗してくれます。しかし彼らの前にはにわとりのような魔獣・コカトリスが。

コカトリスは息を吐いて馬を倒す威力があります。そこでアーヴァインから幌馬車の屋根に着地し、コカトリスに矢を射ます。

しかしコカトリスの息に矢は落ちてしまいます。こうしてみると使徒と魔物は別に仲間ではないんですね。アーヴァインは使徒に変身します。



アーヴァイン

エリカはアーヴァインの変身した姿を、怪獣と呼びます。以前に不死のゾッドが登場した時も怪獣と読んでいました。

アーヴァインはリッケルトを見つめた後、去っていきます。これはおそらく、アーヴァインはリッケルトを守れとグリフィスに命じられて来たのでしょう。

グリフィスは剣の丘で、リッケルトを拒む理由はない、と語っていましたから。

ただ、リッケルトはその後、ガッツに蝕の真相を聞いています。それだけにグリフィスがクシャーンと戦っている時に駆けつけたいと思った、というのは解せない感じもしますが。



リッケルトの気持ち

ただ、リッケルトはまだ、ガッツが語ったこと(グリフィスがしたこと)を半信半疑なのかもしれません。ガッツもお前にはグリフィスは憎めない、と言っていましたし。

あるいは、純粋に自分が住んでいるミッドランドをクシャーンから守りたい、という気持ちだったのかもしれません。

ッケルトは真実を知って、グリフィスではなくガッツの後を追うと思っていましたので、少し意外でした。リッケルトにすれば、自分でグリフィスがどうなったのかを見極めたいという気持ちなのでしょうか。

少なくとも、以前は安全だったゴドーの坑道が壊れてしまい、魔物の跋扈(ばっこ)するところに住んでいては、エリカを守れなくなったのは間違いありません。

それで、唯一安全なファルコニアに行こうとしているのでしょう。現実的な判断です。

でもリッケルトもとてもたくましくなりましたね。



横線

再び襲ってきたのは、ハーピーです。リッケルトはボウガンでハーピーを射落とし、アーヴァインも感心します。

これで次からアーヴァインもこのボウガンを気に入って使っていたら笑えるんですが(笑)。

騎士団のリーダーは、ラバンだったんですね。気づきませんでした。リッケルトは自分が鷹の団の一員だったと明かします。

やはりガニシュカが死んで以来、世界は魔物のすみかへと変貌したようです。これもグリフィスの望む世界でしょうか。

そして、ファルコニアの近くまで行くと、魔物を防ぐ翼石、そしてガニシュカの体だった世界螺旋樹が姿を現します。



本当に楽土?

ここで螺旋という言葉が気になりました。以前にフローラが、円環ではなく螺旋だ、と語っていました。ぐるぐる回っているように見えて、実は発展しているというわけです。

確かにグリフィスは人間が思い描く理想の世界をファルコニアで実現しています。果物や麦がいつも育ち、人々は楽しげに農業をしています。

これは確かに世界を発展させていますね。ただ、本当にグリフィスが正しい世の中を作っているのかどうかは、38巻を読まないとわかりません。

ちなみに麦が春先でも実っている、とリッケルトが語っていますが、麦は米の裏作に使うので、春の遅くに収穫します。春先に実っているのはすごいわけですね。

もしグリフィスが人間の望む王道楽土を築いたのであれば、もはや彼に抗おうとするのは、人間ではガッツたちしかいないでしょう。シラットたちはグリフィスの危険さに気づいているようでしたが。

するとガッツたちはグリフィスだけでなく、彼の率いる民をも敵に回すことになりますね。それで勝ち目があるのか、気になります。


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